最初に、研究案内をお読みいただき、研究へのご参加に興味のあるご両親は、研究メールアドレスに、①ご両親の氏名およびお住いの都道府県、②ご両親に連絡のできる電話番号、③ご両親に連絡のできるメールアドレスを記載したメールの送信をお願いいたします。
ご送信いただいたメールに、ログインIDおよびパスワードを記載してご連絡いたします。
現時点では、本研究にご参加いただける少数のご両親を募集しています。毛髪の採取と質問紙調査が主な調査内容です。ご参加をご検討の場合は、問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。

お問い合わせ

順天堂大学医学部 小児科学講座 篠原 示和
〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目1番3号
TEL 03-3813-3111(大代表) 研究HPアドレス http://allergyimmunology.sx3.jp/
研究メールアドレス allergyimmunology2019@gmail.com

はじめに

医学の進歩には多くの研究や試験が必要です。その中で、今回参加をお願いする研究は“臨床研究”と呼ばれるもので、病気の予防方法、診断方法及び治療方法の改善、患者さんの生活の質の向上などを目的として、患者さんのご協力を得て行われる研究のことです。
この研究は公的な資金(独立行政法人日本学術振興会による科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)(一般)「母児毛根・毛髪 miRNA を用いたアトピー性皮膚炎のバイオマーカーの探索」)により賄われます。製薬会社などが行う新薬の安全性・有用性を調べ、厚生労働省の承認を得るための臨床研究、いわゆる治験ではありません。

この研究の目的

エピジェネティック機構とは、遺伝子配列の変化を伴わず、ご両親からお子さんへと受け継がれるメカニズムです。この機序のひとつにマイクロRNAが挙げられます。マイクロRNAとは、20から25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸の分子で、DNA(遺伝情報の継承と発現を担う塩基配列でデオキシリボ核酸)から産生されます。
本研究の目的は、喫煙や受動喫煙が、妊婦の皮膚のマイクロRNAに及ぼした影響が、その後の赤ちゃんの皮膚のマイクロRNAに影響して、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が発症することを明らかとすることです。

あなたの病気と治療法について

たばこには、ニコチン、タール、一酸化炭素のほか、ヒ素や、ペンキにも含まれるアセトンなど薬200種類の有害物質が含まれるとされています。喫煙は、皮膚疾患、肺疾患や気管支喘息など、私たちの体に様々な影響を及ぼすことが明らかとされています。これまで、喫煙の体への影響として、脳卒中や肺がん、心筋梗塞などになる危険が増すことや、妊婦の喫煙や受動喫煙は、妊娠中や出産時のトラブル、出生後の気管支喘息のリスクを高めることが報告されています。

また本研究の責任者らは、妊娠後期の喫煙や受動喫煙のある妊婦の赤ちゃんでは、喫煙や受動喫煙のない妊婦の赤ちゃんに比べて、アトピー性皮膚炎や乳児湿疹になる率が高いことを報告しています(Shinohara M. Pediatr Allergy Immunol Pulmonol. 2017 )。
海外でも、世界の様々な地域における喫煙とアトピー性皮膚炎の関係を調べた論文が報告され、アジア地域では、喫煙や受動喫煙のある妊婦の赤ちゃんではアトピー性皮膚炎の罹患率が高くなると結論づけられています(Kantor R. J Am Acad Dermatol. 2016 )。
アトピー性皮膚炎は、親の体質が遺伝して発症する人もいらっしゃいますが、遺伝以外の喫煙やストレスなどの環境が影響するとされ、メカニズムにはまだ分かっていない部分が残されています。
そこで、本研究では、喫煙や受動喫煙のある妊婦の赤ちゃんでアトピー性皮膚炎になる可能性が高くなるメカニズムとして、喫煙や受動喫煙が妊婦の皮膚に及ぼした影響が、その後の赤ちゃんの皮膚に影響を及ぼしていると考えて、毛および血液などを用いてそのメカニズムを明らかにします。
本研究は、喫煙や受動喫煙がある妊婦およびご家族などに禁煙指導を行うことで、本研究にご参加いただける全てのご家族と生まれてくる赤ちゃんの健康を守るために貢献することも目的としています。
また、その成果を、学会および論文で発表し日本や世界の医学および社会に還元いたします。

この研究にご参加いただける方とご参加いただけない方

ご参加いただける方:   ①+②または①+③のご両親となります
 ① 妊娠週数28週以前の妊娠中のお母さまとその配偶者
 ② アレルギー疾患のあるお母様とアレルギー疾患のあるその配偶者
 ③ アレルギー疾患のないお母様とアレルギー疾患のないその配偶者

ご参加いただけない方:
 ・医薬品の使用のある妊娠中のお母さまとその配偶者
 ・アレルギー疾患以外の慢性疾患のあるお母さまとその配偶者
 ・禁煙を行う意思のない妊娠中のお母さまとその配偶者
 ・ビタミンを含むサプリメント使用を継続されるお母さまとその配偶者
また、研究責任者が不適格と判断した場合は、ご参加いただけない場合もございます。

使用する薬剤や医療機器:特にありません。

順天堂大学の使途指定寄付制度 特定の研究への寄付 https://j-kifu.juntendo.ac.jp/juntendo/entry.php?purposeCode=13

本研究では、この目的に賛同してくださる皆様を公募しています。

■ 本研究に研究協力してくださる先生

また、日本学術振興会および順天堂大学倫理委員会の承認を得て、科研費研究をよりよくするための募金を行なっています。
頂いた全ての募金は、順天堂大学の管理のもと運営されます。
募金の目的は、母児毛根miRNA を用いたアトピー性皮膚炎のバイオマーカーの探索研究における費用を充足するためです。

■ 募金のみの方

■ サポーターとなっていただける方

サポーターには、本研究のニュースレターメールをお送りします。 
まずは、問い合わせ先にご連絡をいただけましたら幸いでございます。
どうぞ、よろしくおねがいもうしあげます。

お問い合わせ

順天堂大学医学部 小児科学講座 篠原 示和
〒113-0033 東京都文京区本郷3丁目1番3号
TEL 03-3813-3111(大代表) 研究HPアドレス http://allergyimmunology.sx3.jp/
研究メールアドレス allergyimmunology2019@gmail.com